2009年12月28日

三ツ星キッチン『リストランテ』

 すーっごく今更なのですが。感想、観たので書いておきます。
 本当は、観た当日にでも書いておけば、宣伝にもなったのですが。申しわけないです。
 まあ、次回公演も7月に決定していますので、とりあえず、ね。

 この「三ツ星キッチン」は、上条恒さん、KAZZさん、伊藤俊彦さんの三人からなる劇団です。そして、公演の際には、客演としてミュージカルなどで活躍している俳優さんが参加する、というそんな劇団です。

 今回が、旗揚げから2回目の公演でした。自分は、前回の公演を観劇した際、凄く好きなタイプの空気間だったので、ファンになったのです。

 何より、自分の心を鷲掴みしたのは、高田安男さんですね。この高田安男という人は、KAZZさんが演っているキャラクターなのです。公演チラシで、最初見た時のインパクトは凄い物でしたが、それにより、大変気になる存在になりました。
 実際に、舞台で拝見した高田さんは、自分の想像をも超えるものでした。なんでしょうかね、あの憎めない感じ。そして、的確な助言に、あんな人が近くに居たらいいなぁ、とちょっと思いました。変わり者好きだからかも知れませんが。

 あ、感想書かなきゃ。
 この『リストランテ』は、「三ツ星キッチン」に劇団名を改名する前に上演された演目ですので、今回再演という事になりました。
 簡単にいきますね。舞台は、レストラン。そこで起こる、人間模様を通しながらの、仕事や生き方、その他諸々。色々考えさせられる舞台でした。実際に誰しも通るのであろう事柄が故、今の自分なら? などと、考えてしまいました。

 出演者では、駒田さんのキャラが合いすぎていて良かったのと、前回の公演の時にも思ったのですが、水野貴以さんの声が凄く良いなぁ、という事。あと、やっぱり、東山さんですか。ダンス素晴らしかったです。
 何はともあれ、念願の東山さんも見ることができましたし、大変満足の舞台でした。次回の『home』も楽しみにしています。
 

2009年12月25日

レミゼ 2011

 Merry Christmas!

 クリスマスですね。でも、内容は全く関係ない事を書きます。

 『レ・ミゼラブル』の次回公演が決定致しました。
 2011年4・5・6月のロングラン公演だそうです。

 こうなると思ってはいましたが、予想大外れだ~。
 まさか、帝国劇場 開場100周年! なんて思いもよりませんでしたよ。

 しかも、全キャストオーディションだそうなので、“やったるっ!” ていう方はチャレンジしてみては?  東宝演劇のHPから、レミゼ2011のHPに行けます。

2009年12月7日

感想―12

 12回目。
 最後はやはり『バルジャン』です。
 バルジャンといえば、どうやって市長にまでなったのか、というのが、初めて観ると大抵疑問に思うものです。まあ、原作を読めばすぐに答えは出ますが。そこは、舞台では一切表現されていないのですよね。

 山口バルジャン。なんとか一回見る事が出来ました。2007年、山口さんを見る事自体が初めてだったのですが、ちょっと苦手な感じでした。しかし、他の作品を観て、山口さんは低音を聴かせる方なのだ、という事を解った状態で観ると、逆に高音の素晴らしさが解りました。山口バルを見る場合は、他の作品を観てからか、初レミゼならば良い感じで観る事が出来るのではないのでしょうか。また、この方は、空間を作るのが上手いですね。

 今井バルジャン。なんか、一番安心するバルジャンです。歌も演技も勿論さすがな感じですが、それとともに、変に作り過ぎていないので、自分は一番好きです。コゼットに対しての優しい感じが凄く出ていて、こんなお父さん欲しいですね。

 別所バルジャン。初レミゼの時のバルジャンでした。その時は、別所さんしか知らなかったので。今回観ていて思ったのが、随所に細かい演技が入っていた事です。解りやすい所では、最後にバルが天に召される時に、ふわっと浮いて天に降り立つような動作をしています。あれならば、確かに解り易いですよね。

 橋本バルジャン。2007年、楽の挨拶を聞いてかなり笑わされ、そして今年も、楽には行かなければという、ある意味、楽はしゃべりを聞きに行ったような所もありますが。やはり、橋本バルの見所は“熱さ”であり“暑さ”ですね。いつも、初めからエンジン全開で演られているので、こちらも気合が入りました。あとは、他のバルは1つ残すのに、銀の食器を全て盗むという小技が、今年も健在でした。

 さあ、やっと終りました。全てを見て下さった方がいらっしゃるのかは判らないですが、もしいらしたら、いや、そうでなくても、こんな下手な表現の文章なのに、お付き合いありがとうございました。
 さて、次期の発表まで、気長に待つ事にしますか。それでは。
 

2009年12月6日

感想―11

 11回目。
 残るは2役。ドジなおまわり、『ジャベール』でいきます。
 ジャベで気になる事。それは、何故【盗人】を「ぬすっと」と読んでいるのか、です。「ぬすびと」でも良いのに。気になるんですよねぇ。音が面白いから、敢えて「ぬすっと」なのでしょうか。それとも、「び」が言い辛いから? どうでもいいですね、すみません。
 それはそれとして、ジャベは皆さん素晴らしかったのですが、ただ、自分の解釈と合わない所が有りまして。それは、自殺のシーンのある所なのですが、合う方が居ないのですよ。近い方も居なかったので、自分も研究し直そうと思います。

 阿部ジャベール。ベガーのシーン、ジャベの介入の所で、阿部ジャベは、帽子を被って出てきます。他の方は帽子を使用していない(と思う)ので、あれ? と思いました。でも、それに気付いたのは、2回目の時だったので、意外と違和感がないのですね。あと、以前書いた、腕を掴んでいる件、ただの偶然だったみたいです、すみませんでした。

 石川ジャベール。結果的に、初日と楽を観る事が出来ました。少し前まで、おとぼけな役を演っていた人とは思えない位の変わりぶりは、見事でした。「スターズ」も聴かせてくれましたし、演技もさすがでした。でも、ちょっと演技が濃かったような気もしつつ、とはいえ、自分的一番。

 岡ジャベール。聴かせてくれますよね、歌。凄く良いのですが、少々高貴さが出てしまっているので、そこが自分のジャベのイメージではないのです。ジャベの背景や、気骨を知ってしまうと、違うのですよね。知らずに観ていた時は、ダントツでしたが。

 今ジャベール。凄くピンポイントなのですが、対決の場面の「市長様」の言い方が、見下した感があって“おおっ!”と思いました。あとは、ジャベの自殺の場面の「♪あいつは どんな悪魔だ」から、「♪何もない バルジャンとジャベール」の所。舞台の結構前の方まで来ての熱演は、ジャベの苦悩が凄く伝わって来ました。
 


2009年12月5日

感想―10

 10回目。
 最後にファンテとの二重唱があるので、『エポニーヌ』にします。
 レミゼを基本、エポ中心に観ているので、その周りでの出来事は結構見ているのですがね。ホントいけない見方だと思います。
 エポも、観ていると可哀想な人生ですね。また、この舞台では、主要な感じで扱われていますが、とあるレミゼ漫画版の本では、エポは出てきませんでした。一応、子供の頃のエポらしき人物は端の方にいましたが。
 そんなことはさて置き、エポ、ええ、偏りましたよ。でも、一応、全員見ることが出来ましたし、また、それぞれのエポの捉え方というのも見えて、良かったです。
 あとは、エポになる前までの役、観察していると結構良い所にいらっしゃいますね。ビックリしたこと数回。

 坂本エポニーヌ。そうですね、一番観たエポなので、安心感はあります。今年は、2007年と比べて、声量が上がっているのも判りました。あと、声のブレも少なくなったかなぁ。ただ、他のエポと比べてしまうと、やはり、声量の無さは否めません。

 笹本エポニーヌ。以前にも書きましたが、色々新鮮でした。こういう解釈もあるのかと。やはり、この方のを観ておいて良かった、と思いました。この位の図太さというか、ふてぶてしさがあっても良いですね。歌もさすがですし、もう一回観たかったですね。

 知念エポニーヌ。エポへの役替えは正解でしたね。コゼットは見ていないので何とも言えませんが、エポを見ている限りでは、良かったのではないかと。歌も演技も良かったですし、「オン・マイ・オウン」の帽子取りはビックリしました。

 新妻エポニーヌ。今年観た回は、席の関係で見辛かったのですよね。なので、あまり良く見えなかったのですが、いや、でも全体的にさすがです。2003年版CD、一番聴きました。

 さて、次期、笹本さんは残ってくれるのでしょうか。他の3人は何ともいえないですしね。
 

2009年12月4日

感想―9

 9回目。
 コゼットのお母さん、『ファンテーヌ』で。
 ファンテは、本当に波乱万丈な人生ですよね。あの時代だと、もっと大変な人生を送った人もいたのかもしれませんが、それにしてもキツイです。あれを見ると、現在の日本は恵まれているなぁ、と思わされます。
 ファンテ以外の役では、バリケードで少年になっていたりします。ガブ君に布団を掛けてあげたりと、目立たないですが頑張っています。

 今井ファンテーヌ。2007年は一回だけで、今年はこの三人の中では、一番観たファンテです。前方の席で観ていると、結構な迫力がありました(ちょっと怖かったりも)。あのファンテの状況は、かなり切羽詰った状況なので、あの位、力の入った演技も有りだと思います。また、歌の方ですが、楽に近づく程、良くなっていたように思います。

 シルビアファンテーヌ。2007年は見ることが出来ず。そして、今回は一回だけだったという、縁が無いのかなぁ、と思わされたファンテです。結構好きな感じなのですが、ちょっと、低めの声に慣れるのに時間が掛かりました。歌も上手くて、もっと観てみたかったというのが、本音。

 山崎ファンテーヌ。2007年は一番観ていたファンテなので、見慣れていたのはあります。ですので、無難な感じの印象なのですよね。ケガでの休演もありましたが、復帰されたという事は、たいした事は無かったのでしょうか。それとも、プロ根性ですかね。

 すみません。ファンテはいつも以上に薄くなってしまいました。次回は、もうちょっとファンテに注目して観るようにしようと反省。
 

2009年12月3日

ミュージカル『グレイ・ガーデンズ』

 この作品を観ようと思った切掛けは、ヴァンパイアを観て、普通の役の吉野さんを見てみたいと思った為と、宮本亜門氏の演出作品を観たことが無かったので、観ておこう、という二つの理由からである。

 約2年ぶりのシアタークリエ。客席が地下だという事をすっかり忘れていたが、座席は、ほどほどの席で観易かった。

 今回、何より驚いたのが、猫。猫が出てくるという事は知っていたが、どういう風にして出るのか、楽しみであった。今回実際に見て、なかなか動きが滑らかで、なるほど、ああいう表現の仕方があるのか、と感心した。

 それにしても、大竹さんは歌が上手い。大女優つかまえて、“上手い”だなんて失礼ではあるが、いやはや、感服した。また、2幕の衣装には驚愕した。あの衣装を着こなす、大竹さんは本当に凄い。

 他の役者さんも、それぞれ凄かった。皆さん、実力のある方々ばかりで、観ていて辛い感じは無かった。また、子役さんも上手く、素晴らしい演技だった。

 上演時間は、案外短かった。1時間やって25分休憩、そして、1時間位だっただろうか。楽しめた事は楽しめたが、自分は1回で良いかな、という感じであった。
 

感想―8

 8回目。
 この流れなら、やはり『コゼット』で。
 コゼットも偏ったなぁ。結果的に、菊地さんが多くなってしまいました。
 そうですね、コゼットには色々疑問があります。何故、昔の記憶が無いのか。あの位なら、少々は記憶が残っていそうなものなのに。全くないというのは、どういう事でしょうね、謎です。それとも、あまりに辛い出来事だったので、記憶を消してしまったのですかね。実際にそういう事もあるそうなので、そういう事にしておきますか。

 辛島コゼット。2007年の時に、高音の綺麗さにビックリしたものです。しかし、今年はかなりセーブなさったのでしょうか、あまり、高音のインパクトは無かったです。むしろ、調子でも悪いのではないか、という事を思ってしまったくらいです。

 菊地コゼット。一番安心して観ていたコゼットかもしれません。高音も出ていましたし、演技もね。関係ないですが、知り合いも「美香ちゃん可愛い」と言っていましたし。同感です。あと、ここに書くのもなんなのですが。 “おめでとうございます。”

 神田コゼット。今回からの参加でありながら、一番コゼットを演じていらっしゃった、という事で。本当にお疲れさまです。高音の弱さは否めなかったですが、訓練次第で、まだどうにかなると思います。しかし、泣いている演技はさすがでしたが、嗚咽がマイクにバッチリ乗ってしまっていたのは、少々聴き辛かったです。
  

2009年12月2日

感想―7

 7回目。
 学生繋がりで、今回は『マリウス』でいきます。
 毎回思うのですが、マリウスとコゼットを見ていると、恥ずかしくなるくらい、バ○というか、なんというか。いい意味で、真っ直ぐな人達ですよね。
 そんなことはさて置き、4人それぞれのマリウスの特徴も、なかなか面白いものです。
 プリュメ街の、エポがマリウスをコゼットの家まで連れてきたところ、「♪僕をここへ連れてきてくれた~」という場面。泉見さんは、エポの両手を握るだけなのですが、他の3人は、エポを抱きしめるのですよね。あれは、わ……いや、なんでもないです。
 また、ベガーでの、エポがマリウスに向かって言う「♪その髪~」の後、マリウスが言う「♪なんだよ ふざけて」。この言い方なのですが、2007年に観た時、怒ったように言う方のを観まして、凄く違和感がありました。なんで怒っているのだろうか? と。エポとマリウスの関係は、兄妹みたいな感じなのではないか、と思っていたので、生真面目というのを考慮に入れても、そんなキツイ言い方? と思いましてね。なので、自分の解釈では、あしらう感じが近いのです。今回近い方がいましたが、これは、人それぞれ好き嫌いが分かれそうですね。

 泉見マリウス。なんなのですかね、あのキラキラ感。どうしたら出るのだろう、という疑問も持ちつつ。見た目ですが、前回の時よりも痩せられたのでしょうか、そんな感じがしました。まだ、いけそうな感じですが、制作発表の時のコメントからすると、最後でしょうかね。今回は、前回の時に入っていなかったような演技も入っていて、力が入っているのが判りました。

 藤岡マリウス。2007年は、一度も見られなかったマリウスです。今回は、マイ初日と、マイ楽日に見ることが出来ました。気になったところは、マリウスがエポに、コゼットを捜してくれ、と頼む場面。エポが「♪金など貰いたくないわ」でお金を付き返すわけですが、その後、無理やりエポに持たせていました。あれは、他の方もやっている演技だったのでしょうか。最後に気付いたので、確認の仕様がなかったのが残念。

 小西マリウス。名古屋の時に見て、そして帝劇で辛うじて一回見られました。2007年と比べたら、成長が見られて良かったですよ。また、名古屋の時と比べても良くなっていて、一安心。背も高いですし、カッコイイですしね(関係ないか)。ただ、「カフェソング」をまだ自分のものに出来ていない感じがしました。この曲は、レミゼのナンバーの中でも、難しい曲だと思います。是非とも、次回はものにしてほしいです。

 山崎マリウス。プログラムの写真よりも、実際の方が格好良く見えました。今期一番見ているマリウスなのですが、上手かったというのと、コゼットのいる庭に侵入する時の塀(?)からの飛び降りが、豪快だったという位の印象しかないのです、すみません。これからの活躍にも期待。
 


2009年12月1日

感想―6

 6回目。
 今回は、『アンジョルラス』にします。
 東山アンジョを見ることが出来なかったのが、本当に残念でなりませんが……。でもいいんです、今度他の舞台で見る予定なので。その時にしっかりと見る事にします。
 アンジョというと、給仕の時によく観察してしまっているのですが、それは良くない見方ですよね(反省)。全体的には、2007年の時は、岸さんのアンジョが好きだったので、今年は、ちょっとがっかりしていたのです。しかし、皆さん、それぞれのアンジョになっていて、良かったです。

 坂元アンジョルラス。この三人の中では、一番自分的アンジョです。さすがの歌の上手さや、後ろを向いた際の背中の感じが、学生のリーダーという風格がありました。今回が最後っぽいのが大変残念でなりません。(まだ判らないですけど)

 原田アンジョルラス。給仕の時のオネェ系の仕草が、いつも楽しみで。あ。アンジョと関係ないですね、すみません。ちょっと、低めの声を無理をして出している感があって、それが気になってしまったりもしたのですが。全く関係ないのですが、マリウスを見てみたいと思いました。

 松原アンジョルラス。今年からのアンジョで、前回はアンサンブルでしたからね。そういう意味では、プレッシャーもあったのではないのでしょうか。急病での休演も経験されましたしね。動作が凄くきびきびしていて、それが印象的でした。次期も期待。