2011年4月10日

Sound Theatre 新感覚・音楽朗読劇『HIPNAGOGIA』

 すみません。書かないまま約1ヶ月が経ってしまいました。というわけで、短いですが。
 この舞台は、『ヒプナゴギア』という舞台です。以前にも、このブログで触れたと思います。視覚障害者の方でも観ることが出来る、そんな舞台です。
 それは、音と香りによる演出により、

“目には見えなくとも 心に浮かび上がる舞台” (公演フライヤーより)

 これは、自分が以前から思っていることに通じるものがあるのです。だから、舞台に限らず、こういうコンセプトのものが増えてくれることを望みます。



 この舞台は、東日本大震災があった次の日からの公演だった。それ故、この舞台に携われていた皆さんは、かなり悩まれていた。演出の藤沢さんのツイッターでは、その苦悩がみてとれた。それでも、予定通り公演は実施された。

 それは、大変有難かった。やはり、他の舞台に限らず、エンターテイメント系のものは自粛ムードであった。そんな中の決断は、とても勇気のいることであるし、批判もあったことだろう。

 なにより、山寺さんの姿勢は素晴らしかった。ご実家が宮城県で、ご両親は被災されている。それでも、舞台上では毅然とされていた。しっかり、観客を笑わせていた。

 内容も、少々重い内容であるのにも関わらず、それを自分は重いとは感じなかった。それは、演出によるものであろう。

 この舞台、DVD化(7月上旬予定)が決定している。是非、観ていただきたい。だから、詳しいことは書かない。ただ、これだけは言える。


 ただの朗読劇ではない。タイトル通り、新感覚だ。








 
Sound Theatre 新感覚・音楽朗読劇『HIPNAGOGIA』
2011年3月12日(土)~2011年3月13日(日)
日本橋三井ホール(東京)
山寺宏一
柳家花緑
林原めぐみ
脚本・演出:藤沢文翁
音楽・ピアノ演奏:稲本響
ブレス:MaL