2011年10月16日

朗読活劇 レチタ・カルダ『ジャンヌ・ダルク』

 15日に、上野水上野外音楽堂にて観劇。

 この舞台は「朗読活劇」という、ただの朗読劇ではない舞台だったので、どんなものなのか期待をしていたが、なるほど、その名の通り、朗読+(プラス)活劇ということだった。朗読はそのまま、声を出しながら文章を読むことだが、活劇とは、立ち回りなどの動きの激しい場面を主とするもののことだ。

 この舞台の語り手、坂本真綾さんの主な仕事が声の仕事のため、「朗読」はホームだが、「活劇」の方は、やはりセリフ覚えなどが必要で、それらの経験があまりなかったためか、相当に苦労していたみたいだった。終了してからのブログにて、そんなことが伝わる文章を書いていた。
 実際に拝見してみて、その苦労は判った。常に忙しく働いている合間に、よくここまでセリフを覚えたな、と感心した。あれ? という、それだと話が繋がらないのではないか、という箇所もあったような気がするが、そんなことは問題にならないくらい、努力をしたことが伝わってきた。
 それは、彼女のファンならば知っていることだが、忘れ物やらが多い人だ。そんな人が、ものを覚えることは、きっと相当に苦手なはずだ。その努力と頑張りは尊敬に価すると思う。


 さて、感想だが 坂本さんのファンとしては良い舞台だった。舞台上だけではなく、客席の通路も使う演出だったため、かなり近くで拝見することができた。照明の影響もあったのだろうが、時折、正に「ジャンヌ・ダルク」のように、神々しくも見えた。
 また、レミゼファンとしても心を揺さぶられることがあった。それは、小道具で旗を使っていたことだ。そもそも、レミゼの時代よりも大分前ではあるが、「ジャンヌ・ダルク」自体がフランスであることもあり、そういう意味でも共通点があった。それだけではなく、その旗を持つ、という動作が度々あったのだが、それが、レミゼのブルベールがしている旗振りを、私は思い起こした。もちろん、この舞台で使われている旗は赤い旗ではないが、しかしながら、赤い色は全体的に使われていた。

 そして、音楽のSpanish Connectionも素晴らしかった。生演奏であったし、その音楽との融合も、なかなか難しかったのではないか。そういう意味でも素晴らしかった。

 そういうわけで、ファン視点での感想は、総合的に良かった、というものだ。彼女の演技も、迫真のものであったし、“演者 坂本真綾”は、「ジャンヌ・ダルク」という一人の歴史上の少女を、素晴らしく演りきった。たった2回のステージであることが、もったいないくらいである。しかし、これ以上は彼女にはきっと酷であろう。




朗読活劇 レチタ・カルダ『ジャンヌ・ダルク』
2011年10月14日(金)・2011年10月15日(土)
上野水上野外音楽堂(東京)

語り手:坂本真綾
音楽:Spanish Connection


2011年10月14日

今日はこれですね。

「レ・ミゼラブル」の再演が決定しました。

2013年4月からの上演です。

それにともない、全キャスト・オーディションの募集が開始しています。

詳細はこちら↓をご参照ください。

http://www.tohostage.com/lesmiserables/index.html


このレミゼから新演出となります。

志のある方は、是非チャレンジしてみてください。

アマチュアの方でも、チャンスはあります。

この舞台は、そうやって才能を発掘してきました。

実際に、アマチュアからこの舞台に立って、今でも第一線で活躍されている方もいます。


「レ・ミゼラブルは人生を変える」と言われています。

かくいう自分自身も人生が変わったのかもしれません。

レミゼに出会っていなければ、起こらなかった奇跡的なこともありました。

そして、気付かなかったこともあります。

また、ミュージカルの面白さも知らなかったでしょう。

思い起こせば、初めて一人で遠征をしたのもレミゼを観に行くためでした。

それで、一人旅が自分に合っていることを知りました。

このブログも、レミゼの感想を記録するために始めたようなものです。


そんな「レ・ミゼラブル」。

もし、まだ観たことがない方には、新演出になるいい機会ですので、是非観に行っていただきたい。

まあ、まだだいぶ先ですが。

いや、あと約1年半くらいすぐだな。