2010年12月29日

三ツ星キッチン musical 『ATM』

 いやぁ、すみません。延ばし延ばしで楽日から一週間以上経ってしまいました。今年中にどうにかしなければと思い頑張ってみましたが、ダメです。なので、適当な感じになってしまっているかもしれませんが、どうか許してください。

 最初、キャスト表を見て一番驚いたのは、寿ひずるさんがいらっしゃったこと。こんな大御所の方が御出演されるなんて、なんてすごいのだと思った。この劇場のキャパは200弱くらい。このくらいの劇場で演じられているのを観ることなんて滅多にないことであろう。
 しかも、いざ舞台が始まってみてもっと驚いた。役柄がパート社員さん。パートさんですよ。もしかしたら、いつも演じられないような役だったから、面白かったかもしれない。このような機会というのもそうそうないだろうし。いつも性格がキツそうな役柄を演じられているイメージがあったので、かなり新鮮だったし、すごく良かった。

 さて、今回のこの舞台は、初のダブルキャスト公演だった。一部の役に★組と❤組があり、回でキャストが変わった。自分は、今回事情があって2回観させてもらったのだが、両方とも同じ組だったのはちょっと残念。どうせなら、違う組で観たかった。でも、やはり舞台は生物。全く同じキャストでも全然違うものだった。お客さんの反応も2回目の方が断然良かったし、だからといって1回目に観たときにはウケていたのに2回目のときにはウケていないという場面もあって、それぞれの回にはそれぞれの良さがあった。

 その中でも特筆すべきは、竹田安子。出てきたとき、一番に思ったのは「美脚」だった。家に帰ってから、姉に安子のポストカードを見せたら誉めていた。「脚“は”キレイだ」と(笑)
 舞台が終ってからキャストさんが客席にいらしてくれるというので、アンケートを書きながら待っていてみたら、KAZZさん、いや安子がグッズの売り子でやってきた。そのとき安子を間近で見たら、正直怖かった。間近で見るものではないということを改めて感じた。


 話の内容としては、毎度感じることではあるが、やはりここの舞台は自分に合っている。今回のメインは高田夫妻だが、まさに『ATM』という名の通りだったし、現在の自分にも考えさせられるものがあった。ここの舞台の良さはそこだ。本当に有り得るかもしれない日常をテーマにしつつ、まあ、有り得ない現象もあったりはするが、それでも最後はハッピーで終る。こういう人間味溢れる舞台というのは、観ていて大変面白い。そしてまた、エンターテイメントとしても楽しめるものであるところが、大変素晴らしい。

 今回友情出演された阿部さんについても、自分はジャベールのイメージが強いが、こういう役も良いと思った。それになにより声が良いし、歌も上手い。役柄的には、実際、あんなに怒鳴られたり机を叩かれたら耐えられないかもしれない。でも、ああいう人は本当は良い人が多いことも知っているので、付いていける人だと思えば頑張れるかも。以前にそういう上司と仕事をしたことがある。その人は職人だったから、怒鳴られまくったし、何回も頭を殴られた。普段は穏やかなのだけれど、職場に入ると人が変わるのだ。


 話が逸れたが、今回の『ATM』。これは、三ツ星キッチンになる前に上演された『FAMILY』の続編ともいえるものであったらしい。というわけで、そのとき上演された『FAMILY』のDVDが1000円で販売されていたので、購入した。これで、三ツ星キッチンの原点が観られる。どうやらこのDVD、2回目に観に行ったときには売り切れていた。危なかった。まあ、予約は受け付けていたので、購入はできたが。それにしても、手作り感満載のDVDだ。こういうの嫌いじゃない。


 最後に、携帯電話を切ろうキャンペーンのときの写真。前に載せなかった分です。



 





三ツ星キッチン musical 『ATM』。
2010年12月12日(日)~2010年12月20日(月)
赤坂RED/THEATER
CAST
高田安男――――――KAZZ
前田周作――――――阿部裕(友情出演)
高田さとみ―――――中川菜緒子
寺坂優―――――――寿里
長谷川尚美―――――たむらもとこ
柏木政春――――――川本昭彦
栗橋貴子――――――塩月綾香
山田修―――――――SINGO
前川健太/竹沢室長―市村啓二
片岡秋奈――――――大塚加奈子★/安室夏❤
国分寺頼子―――――武者真由★/横岡沙季❤
斉藤由佳――――――香子★/岡井結花❤
中嶋創作――――――鈴木良一
大久保幸司―――――伊藤俊彦
山岸社長――――――上条恒
川西銀子――――――寿ひずる
オガワサン―――――緒川ヒロタカ(Guitar)
イデヤン――――――奥出矢(Percussion)
                  (敬称略)